代々継がれてきた味 銘菓「青島ういろう」

青島といえば「青島せんべい」に「青島ういろう」がお土産の定番でした。


今でも「ういろう」は青島を代表する銘菓。


小さいころ、よくお土産でもらって食べていた記憶があります。

久しぶりに食べたいと思い、買いに行きました。

青島には県道沿いに直売しているお店が6~7軒あります。


そのなかのひとつANAホリデイ・インリゾートの向かい側にある「きくや」さんへお邪魔しました。


「こんにちは~」と声をかけると、奥からお母さんが出てきてくれました。



お店の商品は「ういろう」のみ。

黒と白が各5切れずつ入って500円。

青と白の市松模様の包み紙。

「今川」と読んじゃいそうな、パッケージは昔からずっと変わりません。



明るくお話しして下さる元気なお母さん。

こちらに嫁いできて70年以上、なんと既に卒寿(90)迎えていらっしゃるそうです。


そして今も現役で毎朝2時(⁉︎)に起きて、店内の工房でういろうを製造しているとの事!

おそらく「青島ういろう」最高齢の売り子さんです。

驚きです。

ういろうは米粉を砂糖(黒いのは黒砂糖)と水で練り上げて蒸したお菓子。


見た目は羊かんみたいですが、食べると甘くてお餅のようなもっちりとした食感。


シンプルで素朴な味は今も変わりません。


作っているところが見てみたいと思ったのですが、思いのほか早朝でした、機会があれば見学してみたいな…。



「きくや」は今ではういろうだけを販売しているようですが、もとは観光土産品店を営んでいらっしゃったそうです。


かつて販売していた商品がショーケースに飾ってありました。


フェニックスストーン(宮崎ぽい)という天然石や真珠のアクセサリー、大島紬のカバンや財布、木彫りの置物、サボテン?の置物などなど。

(どれも高級品で、今みると博物館みたいでちょっと面白い)



新婚旅行ブームの1960~70年代はハネムーンの観光客にこうした記念品がよく売れたそうです。



当時の青島の繁栄っぷりを懐かしみながら色々教えてくださりました。

気さくなお母さん、お話しありがとうございました。

持ち帰ってコーヒーを入れて休憩。

「青島ういろう」ブラックコーヒーとよく合う〜



今も受け継がれている青島銘菓。

懐かしい素朴なおやつ。

ぜひ皆さんも青島にいらした際は食べてみてくださいね。





SHIRAHAMA SEA SIDE STORY

白浜シーサイドストーリー 宮崎白浜キャンプ場のスタッフによるローカル情報コラム。 青島の食や遊び、見どころ、文化や歴史について、また何気ない地域の日常にスポットをあてて感じたままにつづります。

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